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自由でグローバルなイメージで語られるネット社会も、じつはアメリカが牛耳りはじめている

●ネット覇権を握りつつあるアメリカ

 コンピュータは、アメリカで発明され、発展した技術である。インターネットも、アメリカ国防総省のネットワークに端を発している。インターネット進化源流は、すべてアメリカにある。そしてその成果もすべてアメリカが先取りしてきた。
 例えば、コンピュータの言語はすべて英語をベースにしている。他界のホームページの多くが英語で書かれている。ネット上の国際的な決済は、すべてドル建てになる可能性が高い。
 さらにまた、「ウィンテル体制」を例に出すまでもなく、マイクロソフト、インテルなどコンピュータの中枢部分を握っているのはアメリカ企業だ。
 この結果、世界のインターネット人口の4割以上がアメリカ、さらにインターネットホストのなんと7割以上がアメリカにある。インターネットは、一見普遍的なシステムに見えるが、そのハード、ソフトの大半をアメリカが握っているのだ。

●日欧の積極的な取り組みが不可欠

 インターネットが世界の共通インフラになるにつれて、アメリカの優位仰がさらに高まることが予想される。
 今後、OSなどのデファクトスタンダートをアメリカが握りつづけ、通信の規格などもアメリカが取ると、インターネットは新たな世界のアメリカ支配=パックス・アメリカーナの手段になりかねない。インターネットが巨額の富を生む木であり、そこであらゆる情報が流れる。そのコントロールを最終的にに1つの国が握るとしたら、世界史上、どの国もなしえなかった世界支配の完成である。
 日本やヨーロッパの器量や政府のがんばりで、インターネットがバランスの取れた世界の共通インフラになることを期待したい。インターネットが、今後の経済や社会に圧倒的な影響力を与えるからこそ、である。

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